株価とは?どうやって決まるのか、仕組みや見方をわかりやすく解説

着手金・中間金無料 完全成功報酬型

株価とは、会社(企業)が発行している株式の1株当たりの価格のことです。ニュースやSNSで毎日のように目にする言葉ですが、そもそも株価とは何なのかを正しく理解している方は意外と多くありません。 

株価は単なる数字ではなく、企業の将来性や投資家の期待、景気や金利、為替などさまざまな要因によって決まります。また、株価の動きを理解することは、株式投資だけでなく経済ニュースを読み解く上でも役立ちます。 

本記事では、株価の基本的な仕組みから決まり方、変動要因、過去の暴落事例、分析方法、投資で活用される指標までを初心者にもわかりやすく解説します。 

株価とは

まず、株価に関する基本的な情報を紹介します。 

株価の定義 

株価とは、企業が発行する株式1株当たりの価格のことです。例えば、ある企業の株価が1,000円であれば、その企業の株式を1株購入するために1,000円が必要です。株価は企業ごとに異なり、100円未満の銘柄もあれば、数万円を超える銘柄も存在します。

また、株価は常に一定ではなく、日々変動しています。短期間で大きく変動することもあり、長期的には数倍になる銘柄もあれば、大きく値下がりする銘柄もあります。 株式投資では、この株価の変動によって利益や損失が生じます。購入時よりも高い株価で売却できれば利益となり、反対に低い株価で売却した場合は損失となります。 

株式との関係 

株式とは、株式会社が資金を調達するために発行する有価証券のことです。企業が事業を拡大したり、新しいサービスや製品を開発したりするためには、多くの場合、まとまった資金が必要です。そこで株式会社は、会社の所有権の一部を細かく分けて株式として発行し、投資家に購入してもらいます。投資家が株式を購入する際に支払った資金は、企業の事業活動に活用されます。

また、株式を保有する投資家は「株主」となり、株主総会で議決権を行使できる他、企業の業績や方針に応じて配当金や株主優待などを受け取れる場合があります。 

このように、株式は企業へ資金を提供する手段であると同時に、株主としてさまざまな権利を持つことができる金融商品です。 

    必須
    必須
    必須
    必須

    個人情報につきましては、当社の個人情報保護方針に基づき適切に管理いたします。詳しくは「個人情報の保護について」をご確認ください。

    img

    THANK YOU

    お問い合わせが
    完了しました

    ご記入いただきました情報は
    送信されました。
    担当者よりご返信いたしますので、
    お待ちください。

    ※お問い合わせ後、
    2営業日以内に返信がない場合は
    恐れ入りますが
    再度お問い合わせいただきますよう、
    よろしくお願い致します。

    お急ぎの場合は
    代表電話までご連絡ください。

    phone
    03-6269-3040
    受付:平日 9:00~18:00
    img
    img

    株価と投資の関係

    株価は企業の価値を表す指標であると同時に、投資家が利益を得るための重要な要素でもあります。ここでは、株価と投資の関係について解説します。 

    値上がり益(キャピタルゲイン) 

    値上がり益(キャピタルゲイン)とは、購入した株式を購入価格よりも高い価格で売却した際に得られる利益のことです。

    例えば、1株1,000円で購入した株式を1,500円で売却した場合、1株当たり500円の利益が発生します。株価が大きく上昇すれば高いリターンを期待できるため、多くの投資家が注目する利益の一つです。 

    一方で、株価が購入時よりも下落した状態で売却すると損失が発生します。そのため、値上がり益は大きな利益を得られる可能性がある反面、価格変動のリスクも伴います。 

    配当金(インカムゲイン) 

    配当金(インカムゲイン)とは、企業が事業活動によって得た利益の一部を株主へ還元する仕組みです。 企業によっては年1回または年2回など定期的に配当金を支払っており、株主は保有株数に応じて受け取ることができます。株価の上昇を待たなくても利益を得られるため、長期投資を行う投資家から人気があります。 

    ただし、配当金は企業の業績や経営方針によって決まるため、将来にわたって支払いが保証されているわけではありません。業績悪化などによって減配や無配となるケースもあります。 

    株主優待 

    株主優待とは、企業が株主への還元策として自社商品やサービス券、割引券などを提供する制度です。 日本では多くの上場企業が株主優待制度を導入しており、個人投資家が銘柄を選ぶ際の判断材料の一つとなっています。日常的に利用できる商品券や食事券、自社製品などを受け取れることから、優待目的で株式を保有する投資家も少なくありません。 

    また、株主優待は株価にも影響を与えることがあります。優待内容の拡充が発表されると投資家の関心が高まり株価が上昇することがある一方、優待の廃止や縮小が発表されると株価が下落するケースもあります。 そのため、株主優待は株主還元策であるだけでなく、株価を動かす要因の一つとしても注目されています。 

    株価が決まる仕組み

    株価は企業が自由に決めているものではありません。上場企業と非上場企業では価格の決まり方が異なり、それぞれ異なる仕組みによって評価されています。ここでは、株価が決まる基本的な仕組みについて解説します。 

    上場企業の株価 

    上場企業の株価は、株式を買いたい人と売りたい人の需給バランスによって決まります。証券取引所では、投資家が希望する価格で売買注文を出し、その条件が一致した時点で取引が成立します。 

    例えば、ある企業の株式を購入したい投資家が増えれば、より高い価格でも買いたいという注文が集まります。反対に、売却したい投資家が増えれば、株価は下落します。 

    このように、上場企業の株価は企業が決めるものではなく、市場参加者による売買の結果として形成されています。 

    板情報で売買状況を確認できる 

    株価は、板情報で確認できます。板情報とは、どの価格でどれだけの買い注文と売り注文が出ているのかを一覧で表示したものです。 

    例えば、1,000円で買いたい投資家が10株、同じ価格で売りたい投資家が5株いる場合、その条件で取引が成立します。さらに1,000円で売る人がいなくなると、次に多くの買い注文が入っている価格帯で取引が成立し、新たな株価が形成されます。 

    このように、板情報を見ることで市場参加者がどの価格帯で売買したいと考えているのかを把握できます。 

    また、取引開始時には「成行注文」と「指値注文」が優先順位に従って処理され、最初の取引価格である始値が決定されます。大量の注文が特定の価格帯に集中した場合には、短時間で株価が大きく変動することもあります。 

    非上場企業の株価 

    非上場企業の株式は証券取引所で売買されていないため、市場価格が存在しません。そのため、目的に応じた評価方法によって株価が算定されます。

    例えば、事業承継や相続・贈与の場面では、税額を計算するために株価評価が行われます。代表的な評価方法としては、類似する上場企業のデータを参考にする「類似業種比準方式」や、会社の資産・負債を基準に評価する「純資産価額方式」があります。 

    また、M&Aで企業を売買する場合には、企業価値を算定するための評価手法が用いられます。代表的なものとして、純資産を基準にする「コスト・アプローチ」、類似企業との比較による「マーケット・アプローチ」、将来の収益力を評価する「インカム・アプローチ」があります。 

    このように、非上場企業の株価は市場で決まるのではなく、目的や評価手法に応じて算定される点が上場企業との大きな違いです。 

    株価が変動する要因

    株価が変動する要因は、次のとおりです。 

    • 企業業績や将来性 
    • 市場全体の動向 
    • 景気や金利 
    • 政治や国際情勢 
    • 自然災害や天候 

    それぞれの要因について詳しく解説します。 

    企業業績や将来性 

    株価に最も直接的な影響を与えるものが企業の業績です。一般的に、売上高や利益、キャッシュフローの成長が期待される企業は投資家から評価されやすく、株価も上昇しやすいです。また、新製品の発売や新市場への進出、M&A(企業の合併・買収)などによって将来の成長が期待される場合も株価の押し上げ要因になります。

    一方で、業績悪化や不祥事の発生、競争力の低下などは株価の下落につながる可能性があります。ただし、株価は現在の業績だけで決まるわけではありません。市場は将来を先取りして評価するため、好業績でも期待を下回れば株価が下落することがあります。反対に、赤字企業であっても将来性が評価されれば株価が上昇するケースもあります。 

    市場全体の動向 

    個別企業に大きな問題がなくても、株式市場全体の流れによって株価が動くことがあります。

    例えば、投資家が積極的にリスクを取ろうとする局面では多くの銘柄に買いが入り、市場全体が上昇しやすくなります。反対に、景気後退への懸念や金融市場の混乱が起きると、多くの投資家が株式を売却するため市場全体が下落する傾向があります。 

    また、日本市場では海外投資家の売買が大きな影響力を持っています。そのため、日本企業の業績だけでなく、海外市場の動向や世界の投資家心理も株価に影響を与えます。 

    景気や金利 

    景気の良し悪しも株価を左右する重要な要素です。景気が拡大すると企業の売り上げや利益が増加しやすくなるため、株価は上昇する傾向があります。一方で、景気が悪化すると消費や設備投資が減少し、企業業績への懸念から株価が下落することがあります。

    また、金利の変化も株式市場に影響を与えます。一般的に金利が上昇すると企業の資金調達コストが増加し、利益を圧迫する可能性があります。反対に金利が低下すると企業は資金を調達しやすくなり、事業拡大への期待が高まります。 なお、金利と株価の関係については後ほど詳しく解説します。 

    政治や国際情勢 

    政府の政策や世界情勢も株価の変動要因です。例えば、減税や景気刺激策などの政策が発表されると、企業業績の改善期待から株価が上昇することがあります。反対に、増税や規制強化などは企業活動にマイナスの影響を与える可能性があります。 

    また、戦争や紛争、テロ、大規模な感染症の流行なども投資家心理を冷やし、株価の下落につながる場合があります。近年は経済のグローバル化が進んでいるため、海外で発生した出来事であっても日本市場へ大きな影響を与えるケースは珍しくありません。 

    自然災害や天候 

    自然災害や異常気象も企業業績を通じて株価に影響を与えます。 例えば、台風や地震によって工場の操業が停止したり、物流網が寸断されたりすると、企業の生産活動や販売活動に支障が生じる可能性があります。また、農業や食品関連企業では、気温や降水量の変化が収穫量や品質に影響を与えることがあります。 

     一方で、大規模災害の発生後には復旧・復興需要が高まるため、建設やインフラ関連企業の業績改善が期待されるケースもあります。このように、自然災害や天候は業種によって異なる影響を与える点が特徴です。 

    株価の歴史から学ぶ暴落と回復

    株価は常に右肩上がりで推移するわけではありません。過去には経済危機や金融不安、世界的な出来事によって株価が大きく下落した局面が何度もありました。しかし、その一方で株式市場は暴落を経験しながらも回復を繰り返してきた歴史があります。 

    ここでは、日本や世界の株式市場に大きな影響を与えた代表的な暴落事例を紹介します。 

    バブル崩壊 

    日本の株式市場における代表的な暴落の一つが、1990年代初頭に発生したバブル崩壊です。1980年代後半の日本では、低金利環境や景気拡大を背景に、不動産や株式への投資が過熱しました。資産価格は実体経済を大きく上回るペースで上昇し、日経平均株価は1989年12月に38,915円の史上最高値を記録します。

    しかし、その後は金融引き締めによって過熱した投資ブームが収束し、株価は急落しました。日経平均株価は1990年10月には約20,000円まで下落し、わずか10カ月ほどでピーク時から約半分の水準になっています。さらに株価の下落は長期間続き、1992年には14,000円台まで下落しました。企業や金融機関は資産価値の下落によって大きな損失を抱え、日本経済は長期的な停滞局面へと入ります。 

    その後も金融機関の不良債権問題や景気低迷が続き、日本の株式市場は長期間にわたり低迷しました。バブル崩壊は、「株価は短期間で大きく下落する可能性があること」と、「一度の暴落が経済全体へ長期的な影響を与えること」を示した代表的な事例といえるでしょう。 

    リーマンショック 

    リーマンショックとは、2008年9月に米国の大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが経営破綻したことをきっかけに発生した世界的な金融危機です。発端は、2000年代前半の米国で起きた住宅バブルでした。当時は低金利環境を背景に住宅ローンの貸出が拡大し、信用力の低い層向けの融資も急増していました。しかし、住宅価格が下落へ転じると返済不能者が増加し、住宅ローンを裏付けとした金融商品の価値が急落します。 

    こうした金融商品は世界中の金融機関や投資家が保有していたため、損失が金融システム全体へ波及しました。そして2008年9月、リーマン・ブラザーズが破綻したことで金融市場はパニック状態となり、世界的な信用収縮が発生します。 

    株式市場への影響も極めて大きく、米国のS&P500指数は2007年の高値から2009年の安値まで50%以上下落しました。日本市場も大きな打撃を受け、日経平均株価は2008年9月の約12,000円から2009年3月には約7,000円まで下落しています。 その後、各国政府や中央銀行による大規模な金融緩和や景気対策によって市場は徐々に回復へ向かいました。リーマンショックは、世界の金融市場が密接につながっていること、そして金融危機が実体経済や株価に長期間影響を与えることを示した歴史的な出来事として知られています。 

    コロナショック 

    コロナショックとは、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大によって発生した経済危機です。各国政府は感染拡大を防ぐため、外出制限や渡航制限、都市封鎖(ロックダウン)などの対策を実施しました。その結果、人の移動や対面での活動が大幅に制限され、企業活動や消費活動に大きな影響が及びました。 

    特に観光や宿泊、航空、飲食などの対面型サービス業は深刻な打撃を受けました。また、工場の操業停止や物流の停滞によってサプライチェーンが混乱し、生産活動にも支障が生じています。需要の減少と供給の停滞が同時に発生したことで、世界経済は急速に冷え込みました。 

    株式市場も大きく反応し、2020年3月には世界各国で株価が急落しました。日本でも、日経平均株価は2019年末の23,656円62銭から、2020年3月19日には16,552円83銭まで下落し、約3割の下落となっています。 

    しかし、その後は各国政府による大規模な財政支援や中央銀行による金融緩和策が実施され、市場は徐々に回復へ向かいました。さらに、リモートワークやオンラインサービスの普及を背景に、IT関連企業を中心として新たな成長分野も生まれています。 

    コロナショックは、感染症という経済以外の要因が世界の株式市場に大きな影響を与えることを示した出来事でした。同時に、短期的な暴落が発生しても、各国の政策対応や経済活動の回復によって市場が持ち直す可能性があることを示した事例としても知られています。 

    参考:経済産業省(コロナショックと世界経済の状況)

    株価と金利・為替の関係

    金利と株価には密接な関係がありますが、金利が上昇したからといって必ず株価が下落するわけではありません。ここからは、株価と金利・為替との関係を詳しく解説します。 

    金利と株価の関係 

    金利は株価に大きな影響を与える経済指標の一つです。 一般的に、金利が上昇すると企業の資金調達コストが増加するため、株価にはマイナス要因となることがあります。また、債券の利回りが高くなることで、株式から債券へ資金が移るケースもあります。 ただし、全ての業種が同じ影響を受けるわけではありません。例えば、銀行は貸出金利の上昇によって利益が改善する期待から株価が上昇することがあります。一方で、将来の成長期待が重視されるIT企業などは、金利上昇によって株価が下落しやすい傾向があります。 

    このように、金利と株価の関係は一律ではなく、景気や業種ごとの特性も踏まえて判断することが重要です。 

    円高・円安と株価の関係 

    為替相場の変動は、企業の収益に影響を与えるため株価とも密接な関係があります。一般的に、円安は輸出企業にとって有利に働きます。海外で得た売り上げを円換算した際の金額が大きくなるため、自動車や電機、機械メーカーなどでは利益増加への期待から株価が上昇しやすくなります。 

    反対に、円高は輸出企業にとって逆風となる場合があります。海外売り上げを円換算した際の金額が減少するため、業績悪化への懸念から株価が下落することがあります。一方で、海外から原材料やエネルギーを調達する企業にとっては、円高が追い風になることもあります。輸入コストが下がるため、電力、ガス、化学、食品などの業種では収益改善につながる可能性があります。 

    また、為替相場は海外投資家の投資判断にも影響を与えます。そのため、企業業績だけでなく市場全体の資金の流れを通じて株価に影響を及ぼすこともあります。 

    金融政策と株価の関係 

    金融政策とは、日本銀行や米国のFRB(連邦準備制度理事会)などの中央銀行が行う政策のことです。中央銀行は政策金利の変更や資金供給などを通じて、景気や物価の安定を目指しています。そのため、金融政策の内容は株式市場にも大きな影響を与えます。例えば、金融緩和によって市場へ資金が供給されると、企業の資金調達環境が改善し、投資家の資金も株式市場へ流入しやすくなります。結果として、株価の上昇要因となることがあります。 

    反対に、インフレ抑制を目的として金融引き締めが行われると、市場の資金量が減少し、株式市場にはマイナスの影響を与える場合があります。 

    近年では企業の決算発表と同じくらい、日本銀行やFRBの政策決定会合に市場の注目が集まることも珍しくありません。株価を分析する際は、企業情報だけでなく金融政策の動向も確認することが重要です。 

    株価と混同しやすい用語

    株価と混同しやすい用語は、次のとおりです。 

    • 時価総額 
    • 株価指数 
    • 日経平均株価 
    • TOPIX 
    • S&P500 

     それぞれをわかりやすく解説します。 

    時価総額 

    時価総額とは、株式市場において企業がどの程度の価値を持つと評価されているかを示す指標です。企業規模を比較する際によく用いられ、投資家が企業を分析する際の重要な判断材料の一つとなっています。 

    時価総額は、次の計算式で求められます。 

    時価総額 = 株価 × 発行済株式総数 

    例えば、株価が5,000円で発行済株式総数が1,000万株の企業であれば、時価総額は500億円です。 時価総額を理解する上で重要なことは、株価の高さと企業規模は必ずしも一致しないという点です。株価が高い企業でも発行済株式数が少なければ時価総額は小さくなります。

    一方で、株価が比較的低くても発行済株式数が多ければ、時価総額が大きくなることがあります。そのため、企業の規模や市場からの評価を比較する際は、株価だけで判断するのではなく、時価総額も併せて確認することが大切です。 

    株価指数 

    株価指数とは、複数の銘柄の株価を一定のルールに基づいて集計し、株式市場全体の動きを数値で表したものです。個別企業の株価は、それぞれの業績や将来性によって変動します。しかし、投資家が市場全体の状況を把握するためには、個別銘柄だけでなく市場全体の流れを見る必要があります。そこで活用されるものが株価指数です。 

    株価指数を見ることで、「現在の株式市場は上昇傾向にあるのか」「市場全体に資金が流入しているのか」といった大まかな動向を把握できます。そのため、投資家にとって株価指数は相場環境を判断するための重要な参考材料となっています。 

    株価が個別企業の値段を示すのに対し、株価指数は市場全体の値動きを示す点が大きな違いです。 

    日経平均株価 

    日経平均株価は、日本を代表する株価指数の一つです。日本経済新聞社が算出・公表しており、東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄の中から選ばれた225の銘柄を基に算出されています。そのため、「日本を代表する企業群の値動きを示す指数」として広く利用されています。 

    構成銘柄には、自動車、電機、金融、小売などさまざまな業種の企業が含まれており、日本経済全体の動向を把握する際の参考指標として活用されています。また、採用銘柄は定期的に見直されており、市場での存在感や売買の活発さなどを踏まえて入れ替えが行われます。 

    ニュースで「日経平均株価が上昇した」「日経平均株価が下落した」と報じられることがありますが、これは個別企業の株価ではなく、225銘柄全体の値動きを表した数値です。そのため、日経平均株価を見ることで、日本株市場が全体としてどのような方向に動いているのかを大まかに把握できます。 

    TOPIX 

    TOPIX(東証株価指数)は、日本の株式市場全体の動向を把握するために用いられる代表的な株価指数です。正式名称は「Tokyo Stock Price Index」で、日本取引所グループが算出・公表しています。

    TOPIXは、東京証券取引所に上場する多くの銘柄を対象として算出される時価総額加重型の株価指数です。そのため、市場全体の値動きを比較的幅広く反映できることが特徴で、多くの投資信託やETFが運用成果の目標とするベンチマークとして採用されています。日経平均株価との大きな違いは、対象銘柄数と計算方法です。日経平均株価が225銘柄を対象とするのに対し、TOPIXはより多くの銘柄を対象としているため、日本株市場全体の動きを把握しやすい指数といえます。 

    また、TOPIXは時価総額の大きい企業ほど指数への影響が大きくなる仕組みを採用しています。そのため、日本を代表する大型企業の株価変動が、TOPIX全体の値動きにも反映されやすい特徴があります。 

    S&P500 

    S&P500は、米国を代表する株価指数の一つです。ニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場する主要企業約500社を対象としており、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出・公表しています。構成銘柄には、IT、金融、ヘルスケア、消費財など幅広い業種の企業が含まれており、米国株式市場全体の動向を把握するための代表的な指標として世界中の投資家から注目されています。 

    S&P500は時価総額加重型の指数であるため、時価総額の大きい企業ほど指数への影響が大きくなります。近年では、米国の大手テクノロジー企業の株価動向が指数全体に与える影響も大きくなっています。 

    また、NISAや投資信託でもS&P500に連動する商品が数多く提供されており、インデックス投資の代表的な投資対象として知られています。実際に、長期的には米国企業の成長や経済拡大を背景に上昇傾向を続けてきたことから、長期資産形成を目的とする投資家から高い支持を集めています。 

    米国市場の動向は世界経済にも大きな影響を与えるため、S&P500は世界の株式市場の流れを把握する上でも重要な指標です。 

    株価を確認する方法

    株価を確認する方法は、次のとおりです。 

    • 証券会社のサイトやアプリ 
    • 金融情報サイト 
    • 新聞・テレビニュース 

    それぞれをわかりやすく解説します。 

    証券会社のサイトやアプリ 

    株式投資を行う際に最も利用されるものが、証券会社が提供するサイトやアプリです。証券会社のサービスでは、現在の株価だけでなく、チャートや出来高、企業情報、決算情報などもまとめて確認できます。また、保有銘柄の値動きをリアルタイムで確認できるため、投資家にとって重要な情報収集ツールの一つです。 

    近年はスマートフォン向けアプリも充実しており、多くの証券会社では株価アラート機能やお気に入り銘柄の登録機能なども利用できます。これらの機能を活用することで、気になる銘柄の値動きを効率よく確認できます。 

    金融情報サイト 

    株価は金融情報サイトでも確認できます。金融情報サイトでは、個別銘柄の株価やチャートだけでなく、株価指数、市場ニュース、企業の決算情報など幅広い情報を確認できます。また、過去のチャートや業績の推移、アナリスト予想などを確認できるサイトもあり、企業分析や投資判断に役立ちます。 

    さらに、値上がり率ランキングや出来高ランキングなどを掲載しているサイトもあり、現在注目を集めている銘柄を探す際の参考になります。 

    新聞・テレビニュース 

    株価の大まかな動向を把握したい場合は、新聞やテレビニュースも有効です。経済ニュースでは、日経平均株価やTOPIXなどの主要指数の動きが毎日報じられています。また、株価が大きく変動した企業や相場に影響を与えた出来事について解説されることもあります。 

    個別銘柄の詳細な分析には向いていませんが、株価だけでなく、その日に株価が動いた背景や経済情勢も併せて理解できるため、初心者が値動きの理由を把握する際に役立ちます。 

    株価を分析する方法

    株価を分析する主な方法は、次のとおりです。 

    • テクニカル分析 
    • ファンダメンタルズ分析 
    • PER・PBRなどの投資指標 

     それぞれをわかりやすく解説します。 

    テクニカル分析 

    テクニカル分析とは、過去の株価や売買の状況を基に、今後の値動きを分析する手法です。企業の業績や財務状況ではなく、市場参加者の売買行動がチャートに反映されるという考え方に基づいています。そのため、売買タイミングを判断するために利用されることが多く、長期投資でも相場全体の流れやトレンドを把握する目的で活用されることがあります。 

    テクニカル分析でよく利用されるものが、ローソク足や出来高、移動平均線です。ローソク足は一定期間の始値・高値・安値・終値を表したもので、株価の推移を視覚的に確認できます。出来高は売買が成立した株数を示しており、市場の注目度を把握する際に役立ちます。また、移動平均線は一定期間の平均株価を線で表したもので、相場の方向性やトレンドを分析する際によく利用されています。 

    ただし、テクニカル分析は過去のデータを基に行うため、突発的なニュースや業績変化まで予測できるわけではありません。 

    ファンダメンタルズ分析 

    ファンダメンタルズ分析とは、企業の業績や財務内容、事業の成長性などを分析し、本来の企業価値を評価する手法です。 売上高や利益の推移、自己資本の状況、事業の競争力などを確認し、その企業が将来的に成長できるかどうかを判断します。そのため、短期的な株価変動よりも、中長期的な企業価値に着目する投資家によく利用されています。 

    また、企業単体だけでなく、業界全体の成長性や景気動向なども分析対象となります。株価の動きそのものを分析するテクニカル分析とは異なり、企業の実力や将来性を評価することが目的です。 

    PER・PBRなどの投資指標 

    株価を分析する際は、チャートだけでなく企業の財務データにも目を向けることが重要です。その際に利用されるものは、PERやPBR、ROEといった投資指標です。 

    PER(株価収益率)は、株価が企業の利益に対してどの程度評価されているかを示す指標です。計算式は「株価 ÷ 1株当たり利益(EPS)」で求められます。PERが高い企業は将来の成長期待が織り込まれていることが多く、反対に低い企業は割安と判断されることがあります。 

    PBR(株価純資産倍率)は、株価が企業の純資産に対して何倍で評価されているかを示す指標です。「株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)」で計算されます。一般的にはPBRが低いほど割安と考えられますが、市場から成長性を低く評価されている結果として低水準になっているケースもあります。 

    また、ROE(自己資本利益率)も重要な指標です。ROEは自己資本を活用してどれだけ効率よく利益を生み出しているかを示します。数値が高いほど、株主から預かった資本を有効活用している企業と評価される傾向があります。 

    ただし、これらの指標には業種ごとに適正水準が存在します。例えば、設備投資が多い製造業と、無形資産が中心となるIT企業では、PERやPBRの水準が大きく異なります。そのため、異業種同士で単純比較するのではなく、同業他社との比較を基本とすることが大切です。 

    株価を見るときの注意点

    株価は投資判断を行う上で欠かせない情報ですが、数字だけを見て企業の価値や将来性を判断すると誤った結論に至ることがあります。株価を見るときの注意点は、次のとおりです。 

    • 株価の高低だけで判断しない 
    • 好決算でも下がることがある 
    • 短期の上下に振り回されない 
    • ライバル企業と比較する 

    それぞれについて詳しく解説します。 

    株価の高低だけで判断しない 

    株価が高い企業ほど優良企業であり、株価が低い企業ほど価値が低いとは限りません。株価は発行済株式数の影響を受けるため、企業規模や企業価値を直接表しているわけではないからです。同じ企業でも株式分割を行えば株価は下がりますが、企業価値そのものが変化するわけではありません。そのため、株価の金額だけを見て判断するのではなく、企業の事業内容や業績なども併せて確認することが重要です。 

    好決算でも下がることがある 

    企業が過去最高益を発表したにもかかわらず、株価が下落することがあります。これは、株価には将来への期待があらかじめ織り込まれているためです。市場参加者が事前に好決算を予想していた場合、その期待以上の内容でなければ株価が下落することがあります。このような現象は「材料出尽くし」と呼ばれることもあります。 

    株価を見る際は、決算内容だけではなく、市場がどのような業績を予想していたのかという視点も重要です。 

    短期の上下に振り回されない 

    株価は日々変動していますが、その全てが企業価値の変化を意味するわけではありません。短期間の値動きには、一時的なニュースや投資家心理、市場全体の資金の流れなどが影響することがあります。こうした短期的な変動だけを見て判断すると、本来の企業価値を見失う可能性があります。 

    企業の成長性や競争力を評価する場合は、短期的な株価の動きだけでなく、中長期的な業績や事業の変化にも目を向けることが大切です。 

    ライバル企業と比較する 

    株価の動きを評価する際は、その企業単独ではなく同業他社と比較することが重要です。 

    例えば、ある企業の株価が上昇していても、業界全体が同じように上昇しているのであれば、その企業だけが特別に評価されているとは限りません。反対に、業界全体が低迷している中で堅調に推移している企業は、競争力の高さが評価されている可能性があります。 

    企業の強みや市場での評価を把握するためには、同業他社や業界全体の動向も確認しましょう。 

    株価に関するQ&A

    最後に、株価に関するよくある質問とその回答を紹介します。 

    株価はいつ決まるのか 

    株価は、買いたい人と売りたい人の注文が成立したタイミングで決まります。東京証券取引所では、投資家が「いくらで買いたいか」「いくらで売りたいか」という注文を出しており、その価格が一致したときに売買が成立します。成立した価格が、その時点の株価です。 

    取引時間中は注文状況によって株価がリアルタイムで変動します。また、取引開始時に最初に成立した価格を「始値」、取引終了時の最後に成立した価格を「終値」と呼びます。ニュースなどで報じられる株価は終値を指すことが多いため、投資家は始値・高値・安値・終値を併せて確認することが一般的です。 

    土日や夜間でも株価は動くか 

    日本の株式市場は土日や祝日、夜間には休場します。ただし、証券会社のPTS(私設取引システム)を利用すれば夜間でも取引が可能なため、株価は動きます。日経平均などの「株価指数先物取引」であれば深夜でもリアルタイムで取引可能で、海外市場の動向を受けて日本の株価は夜中にも変動します。また、 祝日もほぼ24時間取引可能な商品も存在します。

    株価が前日と同じ価格で終わることはあるのか 

    株価は毎日変動していますが、その日の最後の取引で成立した価格(終値)が前日の終値と同じになることは珍しくありません。このような状態は、相場用語で「変わらず」や「保合い(もちあい)」と呼ばれます。 

    例えば、前日の終値が1,000円で、その日の取引中に980円から1,020円まで値動きしたとしても、最終的な終値が1,000円であれば前日比は0円です。

    株価アプリや証券会社の画面では、前日比が「±0円」や「0.00%」と表示されることが一般的です。 

    株価が0円になることはあるか 

    株式市場で株価が0円になることは、通常ありません。日本の取引所では株価の呼値(値段の刻み)が定められており、低価格帯では1円単位で取引されます。そのため、株価が0円で売買されることはありません。

    ただし、企業が倒産するなどして経営破綻した場合は、株価が数円程度まで下落した後に上場廃止となるケースが多くあります。また、倒産などによって株式の価値が実質的にゼロとなり、投資した資金の大半または全てを失う可能性もあります。

    社長が交代すると株価はどうなるか 

    社長交代は、株価に大きな影響を与えることがあります。株式市場は企業の将来性を重視するため、新しい経営体制がどのような戦略を打ち出すのかに投資家の関心が集まります。 例えば、経営改革の実績がある人物が就任した場合や、成長戦略の見直しが期待される場合は、将来への期待から株価が上昇することがあります。

    一方で、創業者や長年会社を支えてきた経営者が退任する場合には、先行きへの不安から株価が下落することもあります。 ただし、株価は社長一人で決まるものではありません。業績や市場環境、景気動向なども併せて評価されます。 

    株価が急騰する銘柄に特徴はあるか 

    株価が急騰する銘柄には、投資家の期待を大きく高める材料があることが一般的です。 例えば、業績の大幅な改善や利益予想の上方修正、新製品・新サービスのヒット、M&Aの実施、自社株買いの発表などは株価上昇のきっかけになりやすい要因です。また、AI(人工知能)や半導体など成長市場への参入、新たな事業戦略の発表によって将来の収益拡大が期待される場合も、買い注文が集まる傾向があります。 

    ただし、株価は期待だけで上昇することもあります。そのため、実際の業績が期待に届かなかった場合には、急騰後に大きく下落するケースも少なくありません。株価が大きく上昇している銘柄を見る際は、なぜ上昇しているのかを確認し、短期的な値動きだけで判断しないことが大切です。 

    株価が下がってもいずれ元に戻るか 

    株価が必ず元の水準に戻る保証はありません。市場全体の急落や景気後退など、一時的な要因による下落であれば、その後の景気回復とともに株価が戻るケースがあります。実際に、リーマンショックやコロナショックの後には、多くの企業の株価が回復しました。 

    しかし、競争力の低下や事業環境の変化など、企業の根本的な問題によって業績が悪化している場合は、株価が長期間回復しないこともあります。場合によっては上場廃止や経営破綻に至るケースもあります。そのため、株価が下落した際は「なぜ下がったのか」を確認することが重要です。一時的な要因なのか、それとも企業の将来性に関わる問題なのかを見極めた上で判断する必要があります。 

    株価が高い銘柄ほど購入しにくいのか 

    一般的には、株価が高い銘柄ほど購入に必要な資金も大きくなります。 日本株は通常100株単位で取引されるため、株価が5,000円の銘柄であれば約50万円、株価が500円の銘柄であれば約5万円が必要です。そのため、株価が高い銘柄は投資を始める際のハードルが高く感じられることがあります。 

    ただし、株価が高いからといって企業価値が高いとは限りません。企業によって発行済株式数が異なるため、株価だけで会社の規模や価値を比較することはできないためです。また、近年は単元未満株サービスを提供する証券会社も増えており、1株単位で購入できるケースもあります。そのため、高額な銘柄であっても数千円から投資を始めることが可能です。 

    株価が上がると会社はどうなるのか 

    株価が上がるということは、企業に対する市場からの評価が高まったと考えられます。 株価は投資家の期待を反映するため、業績の成長や将来性が評価されると株価が上昇する傾向があります。株価が高い状態が続くと、企業の知名度や信用力の向上につながることもあります。 

    また、増資などによって資金調達を行う際にも有利になりやすく、事業拡大や設備投資を進めやすくなる場合があります。さらに、自社株を対価としたM&Aを実施しやすくなるなど、経営上の選択肢が広がる点がメリットです。 

    ただし、株価が上昇したからといって会社の利益や現金が自動的に増えるわけではありません。株価はあくまで市場の評価であり、企業価値を維持・向上させるためには継続的な業績改善が重要です。 

    まとめ

    株価についての理解を深めることは、投資だけでなく日常の経済ニュースをより意味深く受け止めるために重要です。株価は企業の健康状態や将来性を映す指標であり、また景気や金利、為替の変動にも影響を受けます。これを知ることで、なぜ株価が上がったり下がったりするのか、その背後にある理由を見極める力を養うことができます。

    ここまで学んできた知識をもとに、ぜひ実際に株価の動きを観察してみてください。そして、興味がある企業の株価を定期的にチェックして、どのような要因が影響を与えているのか考えてみましょう。また、株価についてさらに深く知りたい方は、専門書や信頼できるウェブサイトでの勉強を続けることをお勧めします。こうした行動が、あなたの投資判断や経済理解に役立つことでしょう。

    M&Aロイヤルアドバイザリーでは、M&A事業承継に関するご相談を承っております。M&Aや経営課題に関するお悩みはお気軽にお問い合わせください。

    CONTACT

    お問い合わせ

    Feel free to contact us.

    当社は完全成功報酬ですので、
    ご相談は無料です。
    M&Aが最善の選択である場合のみ
    ご提案させていただきますので、
    お気軽にご連絡ください。

    無料
    お気軽にご相談ください
    phone
    03-6269-3040
    受付:平日 9:00~18:00
    icon 無料相談フォーム
    icon
    トップへ戻る

    M&Aロイヤルアドバイザリーは、
    一般社団法人 M&A仲介協会の正会員です。