株式会社由貴工務店|10年で売上10倍への挑戦。M&Aで感じた社員の成長・変化とは

譲渡企業

有限会社 智宏建設

譲受企業

株式会社 由貴工務店

代表取締役   小林 晃一 氏

着手金・中間金無料 完全成功報酬型

本件担当コンサルタント

企業情報第三部

山鹿 祐綺

企業情報第三部

山鹿 祐綺

譲渡企業
  • 有限会社 智宏建設
  • 有限会社智宏建設は埼玉県川越市に本社を構える解体工事業の会社。1996年に鈴木武一郎氏が創業し、大手ハウスメーカーと強固な関係を築くなど、安定した業績を誇ってきた。2025年11月に神奈川県川崎市に本社を置く、株式会社由貴工務店との資本業務提携を選択。
譲受企業
  • 株式会社 由貴工務店
  • 株式会社由貴工務店は1998年に創業し、神奈川県川崎市に本社を構える公共工事を中心としたインフラ整備を主とする会社。代表取締役は小林晃一氏。10年で売上10倍という目標を掲げており、2025年11月に埼玉県川越市に本社を置く有限会社智宏建設と資本提携を結ぶ。

「物心両面の幸福」がベースとなる経営理念

株式会社由貴工務店の事業内容や従業員数、特徴について教えてください。

小林 様:株式会社由貴工務店は神奈川県川崎市を主要な事業エリアとして、公共工事を中心としたインフラ整備、上下水道工事を主にやっています。法人設立は1998年なので、今年で28年目となりました。当社の関連会社に株式会社由貴工業という会社もありまして、従業員数としては合わせて40名程度となります。年齢層も幅広く、20歳の若い社員もいれば、80歳くらいの社員も現役で活躍してくれています。

特徴というところで言うと、「諦めの悪さ」と「機動力の高さ」です。一度引き受けた仕事に関しては、工期が延びても、金額が合わなくなったとしても、必ず最後までやらせていただくことを大切にしています。現場を複数掛け持つ際のフットワークも非常に軽いので、そこも当社の強みと認識しています。

創業経緯について、ご存じの範囲でお聞かせください。

小林 様私は2代目社長となりまして、創業は父になります。昭和10年生まれの父は、当時としては珍しく四年制大学を卒業していて、仕事も好きで性格も良い方でした。ただ、欠点として継続やハードな環境で頑張るといったことが苦手なタイプです。私の叔母が川崎の土建屋に嫁いだことをきっかけに川崎で働くことにしたのですが、長くは続かずに急に独立すると言い出したそうです。

実績もない、お金もない、そんな状況で独立して創業したのが由貴工務店となります。従業員も4名程度抱えていたそうですが、やはりお金の面が非常に大変だったと聞いています。そこで父や家庭を支えていたのが、大手保険会社の営業マンとして優秀な成績を収めていた母でした。母は当時のサラリーマンと比較してもだいぶ収入が高かったということもあり、由貴工務店は存続することが出来ていたそうです。

父は仕事を断れない性格で、無茶な依頼でも何でも引き受けてしまう性格です。私が22歳の頃、父が慣れない宅地造成など、工数のかかる仕事を受けてしまい、由貴工務店も大変な状況でした。それを見かねた母から、「会社を手伝って」と声が掛かり、私も由貴工務店に入社することになりました。

小林代表が2代目社長となってから、成長が加速したのですね。

小林 様私も海外に行ったりと自由に過ごしていたのですが、結婚するタイミングでもありましたので、真面目に働こうと思えました。真摯に取り組んでいたら、有難いことに多くの仲間が集まってくれたので、私としては彼らの仕事を確保することを最優先として奔走しました。しかし、当時は民間からの依頼を中心にやっていたのですが、例えば確定した着工日の直前になって、お客様から1カ月のスケジュール変更依頼が来るなど、トラブルが多発する日々でした。

そうなると、他の現場を確保することもできない、今から営業しても間に合わない、1カ月間の空白が発生してしまいます。この状況を変えられないかと模索したときに思いついたのが、自分たちである程度のコントロールができる公共事業での依頼を受けるということでした。行政書士の先生に教えを乞うて、資格を取得したり、売上を上げたりと、会社の通信簿を少しずつ改善して今日に至ります。

社長室に飾られている経営理念についても教えていただけますか。

小林 様当社では「みんなの力を借りて 人生を 面白くする会社」を経営理念としています。盛和塾出身の方がコンサルティングでサポートしてくださったときに、当社にも経営理念が必要だという話になりました。経営者の書籍を多数読み漁ったのですが、あまり自身に刺さるものがなく、全く思いつかない状況が続きました。

ただ、やはり稲盛和夫さんの「全従業員の物心両面の幸福を追求する」という言葉が、私にとっても本心だと感じたのです。やはり、毎日が楽しい、面白いと思えなければ心は満たされません。多くのサラリーマンが日曜日の夜に休日が終わることを悲観すると思いますが、月曜日の朝、起きたときに出社に前向きになれる会社を作りたいと考え、この経営理念を掲げました。

10年で売上10倍という目標を掲げたことでプラスの影響も

M&Aによる成長戦略を取り入れた経緯を教えてください。

小林 様:2024年5月の決算で、当社が目標にしていた売上10億円に到達することができました。2025年5月も12億円弱と伸ばすことはできたのですが、同時に限界というものを感じた瞬間でもあります。実は、公共土木の領域のみで攻めて広げていくのは難しいと数年前から考えていました。

そのなかで、10年で売上10倍を命題とする経営塾に参加したときに、多くの刺激を受けました。方法論は別として、私にはすごく分かりやすく、違和感なく自分のなかで受け入れることができました。そこで、「理念等は後付けでも構わないから、自分を引っ張るための原動力となる数字を掲げたい」と考えて、当社も10年で売上10倍の目標を掲げることにしたのです。その目標に向かって何をしていくかを考えたときに、建設業というカテゴリの中でM&Aを通して成長していくことを軸にしようと決めました。

実は、2025年の春先に社員にも目標について話したら、「いいんじゃないですか」とあまりにも軽い反応で拍子抜けしたことがあります。もしかしたら、どこか冗談として捉えていたのかもしれません。その後、横浜の残土処理業者さんを譲り受け、埼玉の智宏建設さんを譲り受けるなど、実際に行動に移すことで、「社長は本気なんだな」と社員全員の意識が少しずつ変わってきたのが分かります。

M&Aが社内でも良い影響を与えているということですね。

小林 様:横浜の残土処理業者さんには、当社から30代前半の社員が8月より出向しているのですが、数カ月で視座が変わったという印象です。発言ひとつでも成長した印象があるので、それだけでもM&Aの価値というものを感じました。譲り受けたからには、その会社さんを太く強く成長させていかなければならないという意識で日々私も取り組んでいますが、当社としても多くのことを学ばせていただいています。

今回、有限会社智宏建設に興味を持たれた経緯についてお聞かせください。

小林 様:解体業には以前より興味がありましたので、智宏建設さんの前にも別の会社さんとトップ面談をさせていただいたことがあります。企業概要書で言えば解体業だけでも12社くらいは拝見したと思います。ただ、どこの会社さんも財務面で当社としては難しいという結論になったのですが、智宏建設さんは財務内容が突出して綺麗でした。

シンプルかつ美しい内容で、社長の性格というのが財務内容から伝わります。社長は散らかっているのが嫌いで、それが従業員の方にも良い影響を与え、素敵な会社さんに違いないと感じました。埼玉県川越市という距離感だけが少し不安でしたが、それ以上の魅力が智宏建設さんにはありました。

鈴木社長に初めてお会いした際の印象はいかがでしたか。

小林 様:鈴木社長にお会いして最初に感じたのは、「剛毅朴訥、仁に近し」という孔子の言葉でした。言葉も選びながら丁寧に接してくださり、誠実で正直な方という印象です。廃業も視野に入れていたとのことで、業歴も非常に長いですし、相当な覚悟を持ってトップ面談で私とお会いしてくださったのだろうな、という想像をしました。

想定される相乗効果についてもお聞かせください。

小林 様:智宏建設さんは大手ハウスメーカーさんからのお仕事が中心となりますので、東京都でも東側のエリアで現場を多く抱えています。営業力という部分でサポートさせていただき、東京都でも西側や神奈川県方面での案件を増やしていくことができれば、必然的に売上は増加し、規模も拡大していけるはずです。

私も現場出身ではありますので、規模も拡大して利益を出したら、現場の皆さんに還元したいという想いがあります。なので、智宏建設の皆さんにも、今年よりは来年、来年よりは再来年という形でお給料を上げていけたらベストだと思いますし、そこは私の責任範囲として頑張っていきたいです。

山鹿さんは「人との信頼関係を築くこと」に関して、稀有の才能を持つ

M&Aロイヤルアドバイザリーのコンサルタントはいかがでしたか。

小林 様:私もM&A仲介会社の担当者さんと多数お会いしているので比較になってしまうのですが、お世辞ではなく、山鹿さんは非常に優秀なコンサルタントでした。特に「人との信頼関係を築く事」が上手で、稀有な才能だと感じています。

また、双方に柔らかく接しながらも、肝心なことはしっかりと伝えてくれます。私が智宏建設さんに伝えたいことも、より分かりやすく、最適な形に変換して伝えてくれるので、「言葉の変換力」という表現が正しいかは分かりませんが、山鹿さんはそこが素晴らしく、私としても勉強になりました。ありがとうございます。

山鹿(担当コンサルタント):私も過去に何件かご成約させていただくなかで、売り主様との時間が必然的に多くなりますが、どちらかに肩入れせずに、中立の立場で進めさせていただくことを常に大切にしてきました。今回は自分としても、小林社長から見たらどうか、鈴木社長からしてどうだろうか、という視点で常に考えることができたと思います。ただ、スムーズに進めることができたのは、何より小林社長と終始良好な関係性を築けたからだと思います。振り返ってみればハートフルなM&Aだと感じますし、PMIやその先も含めて、ご両者が幸せになっていただく事が私の一番の幸せです。

大きな目標を掲げて動くと、不思議とその方向に流れは向く

由貴工務店様の目標含め、最後にメッセージをお願いします。

小林 様:先程お伝えした通り、2025年に「10年、10倍」という目標を掲げたので、それを実現するとなると2035年に売上100億円に到達しなければなりません。難しいように思えますが、不思議なことにそれを口にしていると、その方向に流れが向いて様々なものが集まってきます。

中期の目標で言えば、横浜に会社を創ったので、公共土木の案件を元請けで取れるようになりたいと考えています。最近は新たに警備会社も立ち上げましたので、そちらも成長させたいですね。また、当社はこれまでBtoBばかりをやってきましたので、対顧客的な観点からBtoCにも取り組んでいきたいという想いがあります。

そして、会社が成長していくためには人材が不可欠です。私自身が自由人で協調性に長けた人間でもありませんので、由貴工務店は比較的どんなタイプの人間でも働ける環境にあると思います。他では難しかったり、あまり自信がない若者でも楽しく働ける可能性があると思うので、「少し真面目に働いてみようかな」という人がいれば、お声がけいただけると嬉しいです。お待ちしています。

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