譲渡企業
株式会社UWS ENTERTAINMENT
代表取締役 宮澤 雅教 氏
譲受企業
株式会社ビーリンク
着手金・中間金無料 完全成功報酬型
本件担当コンサルタント
劉 昱
劉 昱
宮澤 様:メインの事業内容は店舗型アクアリウムで、普通の水族館とは違い、アートと組み合わせたアクアリウムとなります。メインは店舗型ですが、UWSにしか作ることの出来ない”アートの水槽”を施工で販売することもあります。従業員数としては社員数が33名(譲渡前)、アルバイトを入れると60名程度です。
宮澤 様:まず、前提として水族館とアクアリウムの違いになりますが、自然にいる魚や現地の海水を運び、解説と共にその自然を再現するのが水族館です。一方で、アクアリウムというのは観賞魚、90%くらいはブリードで産まれた魚を使います。
UWSの特徴はアクアリウムとアートと組み合わせるところにあり、「和」をテーマにした作品、「宇宙」をテーマとした作品、生き物ミュージアムには「爬虫類」とアクアリウムを融合した作品があり、国内でも唯一無二のアクアリウムを作っているという自負がありますね。また、元々は水槽のデザイン・設計・施工をやってきましたが、現在は企画・設計・プロデュース・内装・生き物の管理・メンテナンスまで全てを一貫して当社で行うことができます。アクアリウム事業を持つ会社のなかでも、ここまで一貫で対応できる会社は他にないと思います。
宮澤 様:僕は小さい頃から魚が大好きな少年でした。出身地である群馬県富岡市は海はなくても美しい川や自然はありますので、流木や岩、水草を川から持ってきては虫かごで作品を作っていました。僕は今でもよくアクアリウムのことを”水の惑星”と表現するのですが、作品は僕にとって宇宙であり、そこに世界を作っているという感覚です。「自分が魚だったら、こんな世界で泳ぎたい。」そんなことをイメージしながら作品を作っていました。
別の業界を少し経験したりもしたのですが、やはり大人になってもアクアリウムに対する情熱が薄れることは一切なく、アーティストとして生きていくことを決めました。独立したのはシンプルな理由で、「たくさん水槽を作りたいから。」子供の頃からその気持ちはなにも変わっていないのです。
宮澤 様:10年以上前でしょうか。シンガポールで開催されたアクアラマ(世界最大級の観賞魚フェスティバル)を訪れたときに、”日本の美”を演出した水槽が全くないことに驚いたんですよね。アクアリウム業界ではメイドインジャパンが本当に少ない。ヨーロッパやアメリカの作品はどれも大きな水槽で、インパクトも強いのですが、日本ならではの繊細さ、文化、詫び寂びが表現されている作品がないのです。それを目の当たりにし、自分は”日本の美”を表現して、海外に出していきたいという気持ちが芽生えました。
そして、”日本の美”の表現で世界で勝負できると確信したのは2021年のイギリス・ロンドンです。世界中の設計士が集まるようなカンファレンスがロンドンのヒースロー空港で開催されたのですが、日本のウェルカムブースを担当させていただきました。最低限のものだけを日本から送り、現地調達で”日本の美”を表現したのですが、現地での反応が非常に良く、最後にはBBCが取材にきて取り上げてもらいました。海外の方々の反応を見て、我々のアクアリウムで世界中を笑顔にしたいと、本気で思うようになりました。
宮澤 様:元々は全く検討していなかったのですが、経営者としての意識が変わったのが影響しているかもしれません。僕は体重が108キロあったのですが、この1年半で健康的に35キロのダイエットに成功したのです。事業も順調で、従業員も増えているなかで、もし自分の不健康が原因で脳卒中とかで倒れたとしたら、責任をとれないと考えました。経営者として従業員を守る意識が芽生え、自分がいなくなったら会社がどうなるかを見据えるようになったのです。
また、工藤がUWSで僕をサポートしてくれるようになってから5年程度経ちますが、彼のおかげで色々と考えが変わりました。M&Aに一切の興味がない僕と対極に、工藤はM&A仲介会社からの手紙を開封していたのです。彼から夢を実現するための手段としてM&Aがあることを聞き、仲介会社の話を聞いてみることにしました。
工藤 様:私がUWSに携わり始めたのは当社にとって大きな変革期でした。宮澤代表が独立してレンタル事業を中心にやっていたものを、商業施設型アクアリウム中心に方針を転換する時期です。
我々も20代・30代ではありませんので、時間には限りがあります。代表には「アクアリウムで世界中の人を笑顔にする」という夢があり、私も代表がその大きな夢を実現できる器だと思い、一緒に歩んでいます。未来に想定される課題を見据えたときに、夢の実現に向けたスピードを加速するためには、M&Aは私が彼をサポートするうえで重要な手段だと考えました。
宮澤 様:「UWSの事業に心から興味を持っていただけるかどうか」というのが大きなポイントでした。我々には大きな夢があり、そこを本気で一緒に目指してもらえるお相手でなければ検討できません。M&Aはゴールではなく、一緒になってからの方が重要になります。だからこそ、我々も隠し事はせずにありのままを話すスタンスで挑みました。
工藤 様:やはり宮澤代表が夢を実現するというのが重要になりますので、M&Aが実現に向けてネガティブなものとなってはいけないわけです。私としては「宮澤の全てを受け入れていただけるかどうか」の目線だけでトップ面談に参加しておりました。
宮澤 様:今回、トップ面談をしていただいた会社さんはどこも本当に素晴らしかったです。しかし、ビーリンクさんは運命の相手と言えるフィーリングがあったのを覚えています。僕は誰かの部下として働くことが向いていない性格だからこそ独立しましたが、平岡社長はそんな僕から見ても理想の上司だと思いました。
我々を優しく見守り、信頼し、夢の実現に向けて応援してくれる。そんな平岡社長からの愛を受けて、僕もそれを倍にして返したいという想いを抱きました。絶対にビーリンクさんと一緒に大きなことを実現したい。トップ面談は開始10分で、「この出会いは運命だ」という空気が流れていたのを覚えています。
宮澤 様:UWSはアクアリウムを製作すること、企画することに関してはプロフェッショナル集団であり、絶対的な自信を持っています。一方で、ビーリンクさんはお客様を楽しませるというエンターテイメント性、接客を担当するスタッフのクオリティが非常に高いので、両社が組んだら面白いものが出来ると思いますね。
現実的なところで言うと、まずはアクアリウムバーですよね。以前よりずっとやりたかったのですが、UWSには飲食のノウハウがないので、来年以降になるかと思いますが、実現していきたいです。世界初となる”和”のアクアリウムバー。日本一であり、唯一無二のエンターテイメントバーをビーリンクさんとなら実現できると思います。
宮澤 様:心配は一切ありませんでしたね。アクアリウムを作りたい、生き物が好き、UWSはそういった情熱のある従業員ばかりで、僕と一緒にいれば面白いことができると思って集まってくれている。僕の夢、UWSのミッションは全員が理解しているからこそ、夢の実現を加速するためのM&Aに不満や反対があるわけがないのです。
これまで、我々は全力でオールを漕いで船を前に進めてきました。そこにビーリンクさんという大きな母艦が現れて、UWSはその船に乗る決断をした。これで、本来我々がやるべき自分たちの仕事に集中できる環境が整ったわけです。
宮澤 様:正直なところ、M&Aの話を聞くと決めた段階でも、自分の会社を売却するというイメージは全く湧きませんでした。他のM&A仲介会社さんに話を聞いても、僕の事業に興味がないのが分かるし、フィーリングの部分で合わなかった。ただ、劉さんに会ったときは非常に情熱的で、本気で提案してくれているのが伝わったんです。だから、僕も初めて真剣に聞こうと思えました。
会社を譲渡することに対して強いられることはなかったし、長期的な目線でタイミングがあればというスタンスに寄り添っていただけた。基本的にはM&Aはしない方向で考えていたし、決断するとしても5年計画。ただ、M&Aを進めるのであれば劉さん一択だと心に決めました。
劉(担当コンサルタント):最初に宮澤代表とお会いしたときのことを鮮明に覚えておりまして、代表のご自宅でUWS様についてのプレゼンをしていただきました。アクアリウムに対する熱量が本当に大きく、抱いている夢を聞かせていただいた時にも、率直なところ「M&Aをしなくてもいいのでは」と私も思いました。ですので、その夢を少しでも早く実現するためのM&Aが出来るのであればご紹介させていただくというスタンスで私も取り組みました。ビーリンク様が宮澤代表と同じビジョンを持たれていて、運命的な出会いだと感じたのは私も同じです。ありがとうございました。
宮澤 様:これは2点あって、「コミュニケーションが活発な、良い雰囲気の会社であること」「アートの前に生き物ファーストであること」この2つですね。
僕たちの仕事は、人々に喜びと感動を与えてお金をいただくエンターテイメントです。それであれば、まずは今日会う人たち、その目先のひとりひとりに楽しんでもらうことを大切にするべきなのです。目の前にいる人を笑顔にできなくて、世界中の人を笑顔にできるわけがないんですよ。だからUWSのスタッフには、社内で笑顔が溢れる会社を作ってもらいたいです。
そして、もう一点は”生き物ファースト”です。我々に競合がいない理由というのは、生き物ファーストを貫いているからだと思うのです。本当は「生き物ファースト」と「利益」というのは比例しないのですが、生き物を大切にしたアートを作ることでUWSならではの作品が出来ている。生き物ファーストというのは生き物を大切にし、生き物を主役にするということです。でも、利益を追求しようとすると、そこが疎かになってしまう。それは僕の考え方とは違う。僕らのアートも、盆栽も、空間も、全ての主役は生き物なんですよ。その精神は忘れてほしくないですね。
工藤 様:企業というのは人に支えられているので、人に優しく思いやり、感謝し、誠実であり、謙虚である。その文化が会社に残り続ければ一番嬉しいですよね。でも、平岡社長をはじめ、ビーリンクの皆様は人々を楽しませる、驚かせる、ひとつでも目の前の笑顔を増やそうとしています。そういう意味でも、ビーリンク様と当社はマッチしていると思います。
宮澤 様:一番の目標はビーリンクさんと一緒になったので、本当に皆さんが誰も見たことのない新しい形のエンターテイメントアクアリウム、大人のための大きな遊園地を作りたいと思います。
そのうえで、これまでやってきた唯一無二のアクアリウムを世界中で披露し、多くの方に見ていただいて、癒しと感動を与え続けたいですね。自分が生きているうちに何カ国で展示できるのか、自分の命が尽きるまでやり続けたいです。
それに、その先も楽しみなんです。よく「宮澤さんがいなかったら、UWSは成り立たないのでは」と言っていただくこともあるのですが、僕はそうは思わない。確かに今すぐには難しいかもしれない。でも、今でも新しいイベントを考えさせたら、うちのスタッフは僕より面白いアイデアを出してくれたりする。僕の持っているものを全て伝えて残したら、そのDNAを持つスタッフたちがより面白いものを作ってくれる。だからUWSは100年後にも残り続けることができる、そう信じています。
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