譲渡企業
株式会社航空コンサルタンツ
譲受企業
株式会社スイーピングサービス
代表取締役 田邉 昌志 氏
着手金・中間金無料 完全成功報酬型
本件担当コンサルタント
織田 浩行
織田 浩行
田邉 様:事業内容は産業廃棄物処分業となっておりまして、いわゆる静脈産業(※社会・自然の物質循環過程に再投入するための事業)、社会の縁の下の力持ちということで、あまり皆様にとっても聞きなれない業種かと思います。
官公庁からの売上が100%でやらせていただいており、その点も当社がインフラの一角を担っている証ですね。スイーピングサービスの従業員数としては50名程度、グループだと約100名といったところでしょうか。
業績というのも有難いことに非常に安定しており、独占企業として地域のインフラを支えておりますが、その一方で成長性という部分では大きな期待はできません。そこで当社はM&Aを積極的に取り入れております。
田邉 様:私の父がスイーピングサービスの創業者になりまして、私は2代目社長として約20年程前に引継ぎました。大学卒業後、会計士試験に合格した私は大手の監査法人に就職し、その後、独立して会計事務所を開業しました。現在も会計事務所も続けながら、スイーピングサービスの代表も務めているといった形です。
田邉 様:先程、「静脈産業」という言葉を使わせていただきましたが、当社の事業自体が環境負荷に大きく関連します。世の中では産業廃棄物という言葉で括られがちですが、物によっては一般廃棄物に分類されるなど複雑な世界となります。
我々はその廃棄物に適正処理をし、きれいな水、きれいな土、その他の物に分類しております。「リデュース」「リサイクル」「リユーズ」の「3R」と言われますけれども、当社の事業自体が環境負荷の低減となっており、大きく社会に貢献している点を表現しております。
また、中間処分場というのは臭いが酷かったりと、地域住民の反発が強かったりするのですが、当社の処分場は臭いがほとんどありません。敷地内に入って、ようやく少し匂いを感じるかなといった程度です。この悪臭対策が当社のノウハウであり、環境負荷をかけずに環境に貢献するというのを、30年程続けております。
田邉 様:私は会計士ですので、M&Aは監査法人にいた20代の頃から身近にありました。また、経営者でもありますので、M&Aは私自身も得意領域という自負がございます。ちなみに、私自身もM&Aや経営のコンサルティング会社を買収したことがあり、現在もその会社の代表取締役を務めています。
正直なところ、産業廃棄物処理事業の成長性は確かに大きくないかもしれませんが、安定しておりますので、よく耳にする「自社をより大きくしよう」というモチベーションでM&Aをしているわけではありません。
一番の理由としては「自身の経験が誰かのお役に立てたら」という部分ですね。監査法人時代には最初の5年くらいでほぼ全ての業種に携わらせていただいたので、各業種に対して広く知見があるのは私の強みだと感じております。また、当社を引き継いで20年近くになりますけども、最初から順風満帆だったわけではなく、もがき苦しんだ時期もありました。監査法人の経験、経営者としての経験、その双方を活かして誰かのお役に立てる場がM&Aだと考えています。
田邉 様:その通りですね。官公庁100%ということもあり、当社の従業員の業務内容は公務員に近いものがあります。ただ、そういった業務にマンネリ化、閉塞感を感じる従業員も出てくる懸念がありましたので、新しい経験を積むという意味でも、M&Aを取り入れることで良い刺激になっていると思います。
私は今回を含め5回目のM&Aとなりますが、グループ全体の業績としても上がっていきますので、従業員もM&Aによる会社の成長を感じているのではないでしょうか。また、距離的に近いグループ会社とは交流もありますので、そういった交流も良い影響となっているはずです。
田邉 様:私自身、これまでの経験が誰かのお役に立てればという気持ちでM&Aをしていますが、慈善活動とも違いますので、慎重にお相手は判断しているつもりです。
これも会計士としての職業柄なのか、私自身の人生観なのか分かりませんが、やはり「財務には全てが表れる」というのが私の考えです。特にBS(貸借対照表)を見ることで社長の性格や生活態度まで全て分かると思っています。
いつも通り、そういったプロセスで航空システムコンサルタンツさんも見ていたときに、非常に好感が持てたというのが入口ですね。そして、トップ面談でお話を聞くなかで、官公庁と取引がある点など共通点があり、高い親和性を見出すことができました。
田邉 様:田尻代表は本当にお人柄も良くて、BSからイメージしていた通りの方でした。人間は出会ってすぐにどんな人間性なのか8割方分かるってよく言われますけど、そこで妙な違和感を感じたときには、リスクを冒さないというのが、私のポリシーです。田尻代表とお会いした時にはその違和感が一切なかったので、M&Aを進めたいと思いました。
田邉 様:私はM&Aの経験が豊富なのもあり、多くのM&Aコンサルタントと接してきましたが、織田さんには問題なく、非常によくやっていただいたと感じております。ロイヤルアドバイザリーさんはやはり落ち着いている方が多く、浮ついてない印象が強いんですよね。織田さんはロイヤルアドバイザリーさんの色が強く出ているのではないでしょうか。そして、なにより人がいいですね。私が個人的に真面目な方との相性が良いのもありまして、進めやすかったです。
織田(担当コンサルタント):本件は、本当に良いご縁に恵まれたと考えております。スイーピングサービス様は、地域に欠かせない歴史のあるしっかりとした企業でありますし、何よりも代表である田邉様のお人柄や、世の中に必要な企業様の事業承継の受け口になり、次世代に技術力を残していくというお考えなどから、田尻社長に自信をもって提案することができました。通常だと考えられない異業種でのご成約となりますが、素晴らしいM&Aの仲介をすることができました。ありがとうございました。
田邉 様:私は自分でも理解していますが、利他的な人間なんです。従業員に喜んでもらいたい、今回であれば田尻さんに喜んでもらいたい、そういった思いでM&Aに取り組んでいます。何かを搾取しようといった考えや、従業員を働かせて搾取しよう、そういった考えを根本的に持っていないんですよね。
一方で、その利他的精神だけでは上手くいかないことも分かっています。だからこそある程度、仕組みが整っている会社を選択しているのです。なぜなら、従業員たちにやりたくないような仕事、不満が溜まるような働き方を無理強いしたくないからです。そうでなければ伸びないような会社には触れません。
ある程度、整った会社をより伸ばして、従業員やその会社に関わる人たちが幸せになれば良いと考えています。そこには絶対的な自信をもっておりますので、ご縁のある会社様がいらっしゃれば、M&Aは継続していきたいですね。
田邉 様:こういった精神、気持ちでM&Aをしている買手企業がどこまであるのか分かりませんが、”この理念を私の代で終わらせたくない”というのが願いです。私の子供や、若い従業員に一生懸命その理念を継承することが役割だと思っています。
「従業員を幸せにしつつ、会社も成長させる」これは非常に難しいことなんです。でもだからこそ、それを追求できる若者を育てていきたいですよね。
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