株式会社MMエンジニアリング|「技術は負けない」機械と社員を愛する経営者のM&A

譲渡企業

株式会社MMエンジニアリング

代表取締役   河野 一弘 氏

譲受企業

共同設備工業株式会社

着手金・中間金無料 完全成功報酬型

本件担当コンサルタント

企業情報第二部

織田 浩行

企業情報第二部

織田 浩行

譲渡企業
  • 株式会社MMエンジニアリング
  • https://www.mme-kouno.co.jp/
  • 株式会社MMエンジニアリングは1999年に河野一弘氏が創業し、現在は川崎、東京、横浜にオフィスを構える。事業内容はボイラー・ポンプ・空調機の整備、修理、販売となり、高い技術力と共に成長してきた。2024年10月に愛知県刈谷市の共同設備工業株式会社とのM&Aを選択。
譲受企業
  • 共同設備工業株式会社
  • https://www.kyodo-setsubi.jp/
  • 共同設備工業株式会社は1971年に営業を開始した会社で、事業内容は給排水設備工事、空調工事を中心としている。代表取締役は岡本 博司氏。成長戦略としてM&Aを取り入れ、2024年10月に神奈川県川崎市の株式会社MMエンジニアリングと資本業務提携を結ぶ。

「技術は負けない」機械と社員を愛する経営者のM&A

MMエンジニアリング01

株式会社MMエンジニアリングの事業内容や特徴について教えてください。

河野 様:MMエンジニアリングは川崎、東京、横浜にオフィスを構え、事業としてはボイラー・ポンプ・空調機の整備、修理、販売となります。近年は「機械が壊れたら取り換える」というのが主流ですが、私は「壊れたら直せばいい」という姿勢です。1回、2回と修理で機械の寿命を延ばすことにより、お客様にも、環境的にも、様々なメリットがあると考えています。

各メーカーさんには新製品を開発する非常に優秀な方々が揃っていますが、それを修理できる人間がいない。メーカーさんとしては新品を購入して欲しいところかもしれませんが、我々は直せるうちは修理して機械を長く使うことにこだわります。

それでは、創業経緯をお聞かせください。

河野 様父が旅行会社を営んでいたこともあり、2代目として25年間、旅行エージェントを務めました。経営としてはあまり順風満帆とは言えず、店を畳むことになり、その後どういった仕事に就くかも悩みながら過ごしていたのですが、病院の帰りにたまたま目にした求人に応募することになります。

それが、現在当社が行っているようなボイラーを中心とした業務の会社でした。実はこの会社は社長と大喧嘩して辞めてしまうのですが、辞めたときにお客様から電話がきて、「お前に任せたのに、何辞めているんだ」とお叱りを受けたのです。どうしても私にとのことでしたので、そこで立ち上げたのがMMエンジニアリングとなります。開業するにあたり、急いでホームセンターで15万円分の工具を買ったのも、今となっては良い思い出ですね。

旅行エージェントから大きく業種が変わりましたね。

河野 様:はい。確かに大きく仕事は変わりましたが、実は私は機械の方が専門なのです。埼玉自動車整備技術学校(現・埼玉自動車大学校)を卒業した後、そのまま学校に残り教員として働いた経験もあります。当時、校長を務めていた佐藤栄太郎氏が私にとって最初の師と言える存在で、物を直す技術のイロハを教えてくれたのは佐藤校長でした。

本当に何でも目の前で直してくれる先生でした。ボイラー、ポンプ、空調機、それぞれを専門に修理する技術者はいますが、私がオールラウンダーとしての道を選択したのも、彼の影響、教えが大きいと思います。

※佐藤栄太郎氏:埼玉栄高等学校、花咲徳栄高等学校などを開校した学校法人佐藤栄学園の創立者。藍綬褒章、文部大臣表彰の受賞歴もある教育界の著名人。

高い技術力を評価してくれるお相手を探して

MME07

河野様がM&Aを検討された経緯を教えてください。

河野 様:M&A仲介さんからのお手紙で関心を持ち、話を聞いたのが最初になります。興味が最も大きくなった瞬間という意味では、TVによく出演されている八百屋を営む会社様がM&Aを選択されたというニュースを見たときですね。そのインタビューで「今が一番いい時だから決断した」というコメントを聞いて、私も「なるほど」と納得したのを覚えています。

今振り返ってみると、私は後継者について甘く考えていたと思います。後継者にバトンを渡すことがどれだけ大変なことかを理解していなかった。株など複雑なことを考慮してもM&Aが最善の選択肢だったと考えていますし、知人にも勧めたいくらいです。

お相手を選定される際に重視された点はどこになりますか。

河野 様:まずは、自分を理解してくれるというのが条件でしたね。やはりMMエンジニアリングという会社は機械を大切にし、技術力を重んじてきたので、複数の会社様とトップ面談をさせていただきましたが、技術の高さを理解してくれない会社様とはやはり難しいなと。「機械を大切にしたい」「高い技術力で勝負したい」という我々の気持ちは、これまでお客様に対してもご理解いただいてきました。そこは、今回のM&Aでも非常に大切にしてきたポイントです。

共同設備工業株式会社を選ばれた決め手はどこにありましたか。

河野 様:これは間違いなく、共同設備工業株式会社・岡本代表のお人柄に惹かれたからですね。また、私たちの技術力を高く評価してくれましたし、社員を非常に大切にするという文化が、当社とマッチしているように思えました。とはいえ、やはり大切な会社、社員を託すことになりますので、最後はお人柄で決めた部分が大きかったと思います。

M&Aを社員の皆様に報告した際、反応はいかがでしたか。

河野 様:私はM&Aを進めるにあたり、社員を含め誰も損をさせないということを大切にしました。社員の反応を見ていると、まだどこか受け入れるのに時間を要している者もいますが、中には前向きな声も聞こえてきます。

「当社では受けられなかった規模のご依頼も、共同設備工業さんと一緒なら受けることが可能になるかもしれませんね。」そんな声が聞けて、頼もしかったです。MMエンジニアリングと共同設備工業さんの社員同士で交流し、早くに互いを理解することができれば、良いでしょうね。

最初に私を理解してくれたのが織田さんだった

MMエンジニアリング03

M&Aロイヤルアドバイザリーのコンサルタントはいかがでしたか。

河野 様:120%で取り組んでくれて、早い話が大喜びです。M&Aを検討し始めてから、最初に私のことを本当に理解してくれたのが織田さんでした。それに気付いたときが、織田さんに全てを託そうと思えた瞬間でしたね。色々と大変なこともありましたが、2人で大きなことを達成・実現したという感覚です。

織田(担当コンサルタント):最初にお会いしたのは3月だったと記憶しております。河野社長も株式の承継について、社内承継やM&A等の様々な選択肢についてお悩みの中で、お互いが納得するまで何度もお話しすることで信頼関係を築くことができ、お互いの距離が縮まっていきました。河野社長のご決断に伴走できたこと、納得のいくM&Aが実現できたこと、私としても大変誇らしく感じております。ありがとうございました。

「メーカーに負けるな」技術だけは絶対に譲れない

MMエンジニアリング04

将来、会社も変化していくなかで残したいものはありますか。

河野 様:主に「技術にこだわる」と「家族として接する」の2点ですね。

我々は技術の世界で生きており、そして、技術というものは知識と経験に基づくのです。だから技術だけは絶対に譲れない。昔からよく「メーカーに負けるな」と言いますが、メーカーは自分たちで製作しているので、自社製品の良い点・悪い点をよく知っているのは当然です。だからこそ、我々は技術力でメーカーを上回らなければなりません。

もう一点は、社員を家族として考えるところがMMエンジニアリングの良さだと思っています。今どき、当社のように社員の誕生日に必ず誕生日会をする会社も少ないと思いますが、私は会社もファミリーだと感じています。正直なところ、当社には「技術」と「家族」しかありません。そう考えながら、社員も甘やかして育ててきました。このふたつは、残り続けてもらいたい文化ですね。

今後の目標・プラン等があれば教えてください。

河野 様:まずは、今回のご縁で共同設備工業さんと一緒になれましたので、人材交流をしながら共に成長していくことが目標になります。当社の社員も共同設備工業さんから学ばせていただくことが多々あると思いますし、技術的な部分では当社がお伝えできることもたくさんあるのではないでしょうか。

プライベートで言えば、実は私には小さい子供が4人いるものですから、子供の成長が私の願いそのものです。一番下の女の子が美人に育っていくのを楽しみにしています。自分の子供も、MMエンジニアリングの社員も、甘やかしながら大事に育てていきたいですね(笑)

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