譲渡企業
MMエンジニアリング株式会社
譲受企業
共同設備工業株式会社
取締役 兼山 博万 氏
着手金・中間金無料 完全成功報酬型
本件担当コンサルタント
織田 浩行
織田 浩行
兼山 様:事業内容は新築マンションの給排水衛生工事を主とし、ご依頼によっては空調工事までを行っております。従業員数は2024年12月現在で51名で、年間の売上が35億円程度です。当社はゼネコンから請け負う仕事が大半となっておりまして、エリアとしては愛知県の豊田市・名古屋市・刈谷市がメインとなっています。
兼山 様:共同設備工業は代表のお父様が1971年に創業した会社となります。元々はいわゆる”町の水道屋さん”で、当時は一般住宅をターゲットに経営されていたと聞いております。
今の代表は父親の会社を継ごうと当社に入ると、すぐにマンションの新築工事をやる会社に修行に出ました。6年近く修行をして戻っても、町の水道屋さんでは自分が学んできたことを活かすことはできない。そこで、修行先の社長さんや、知多半島にある建設会社さんから仕事を少しずついただくようになったそうです。
その頃はマンションバブルに突入し、不動産デベロッパーが規模を拡大しながら、愛知県でも想像以上のスピードでマンションが建設される時期でした。お世話になっていた建設会社さんも名古屋方面にマンションを拡大していき、それに伴い当社への依頼も増加することで、事業が拡大していきました。
兼山 様:社員を大切にして、ファミリーとして接する文化が当社の特徴でしょうか。福利厚生においては、ものすごく充実していると思います。例えば、車は全社員に支給されますし、その車に乗って現場から直帰しても問題ありません。
現場から会社間だけでなく、高速道路代、ガソリン代、駐車場代はカードを渡しておりますので、全額会社持ちです。休日など、その車でどこに行ってもいいですし、常識の範囲内であれば領収書を持ってきて、NGと言われることはまずないですね。福利厚生がここまで良い会社は、この業界に限らずとも少ないのではないでしょうか。
兼山 様:はい。この業界は離職率の高さが問題となっていますが、当社では2024年実績でも退職は1人のみでした。これだけ離職率が低い会社も業界では珍しいと思います。
単純に業界水準と比較して、間違いなく給料が高いというのはありますが、社員それぞれの仕事のペースを尊重しているというのも離職率の低さに繋がっていると思います。例えば、休日に稼働する必要があるのであれば、平日に自由に休んでもらって構わないわけです。仕事で大変なときもあると思いますが、自分のペースで仕事ができるというのは、従業員にとって非常に働きやすい環境だと思いますよ。
兼山 様:実は当社代表はIJリーグ(プロアイスホッケーリーグ)に所属する東京ワイルズというチームのオーナーでもあります。当時、釧路で活動していた北海道ワイルズというチームが財政難に陥っていて、知人から頼まれてオーナーになったという経緯です。
M&Aに興味を持ったきっかけとしてはこのアイスホッケーチームが大きく影響しています。サッカーや野球といったメジャースポーツでも選手のセカンドキャリアが問題視されていますが、それはアイスホッケーも同じです。選手生命というのは長くないですから、引退後の選手にも働ける環境を用意したいという代表の想いで、チームの拠点がある東京の会社さんとのM&Aを検討しました。もちろん、話が具体化すると共に当社の成長戦略として考えましたが、始まりとしてはそこでした。
兼山 様:やはり職種の特殊性というのは大きな魅力でした。我々の業界とは少し違い、MMエンジニアリングさんの仕事というのは、この先も廃れることは絶対にないと思うのです。誰かがやらなければ社会で困る人がでてしまう。”誰でも出来る仕事”ではなくて、”彼らじゃないと出来ない仕事”というところに魅かれて、今回は進めさせていただきました。
兼山 様:最初にお会いしたときの印象では、「聞き上手であり、喋りも非常に上手な方」という印象でした。そこから色々とお伺いしていくうちに感じたのは、「部下を本当に大切にされている」という点ですね。
MMエンジニアリングさんは川崎、東京、横浜に店舗を構え、東京と横浜は部下に代表取締役を任せています。本来であればご自身でやられてもいいものを、部下に任せているというのは、信頼している証でもあり、彼らに会社を持たせてやりたいという部下への想いからですよね。河野社長も仰っていましたが、「社員は家族」というのを本心で言っている。その点は共同設備工業と共通するカルチャーだと感じています。
兼山 様:やはり職人気質の方が多く、自分たちの仕事に誇りを持っている方という印象が強いですね。MMエンジニアリングさんの仕事ができる職人さんというのは実際に限られますし、資格がないとできません。社名の入った作業服を着ながら、その看板に誇りを持ち、「俺らにしかできない仕事をやっているんだ」という雰囲気は、やはり格好がいいですよね。
兼山 様:当社の社員にも、MMエンジニアリングさんの仕事を覚えてもらいたい、出来るようになってもらいたいとは思いますよね。難しい仕事なので簡単ではありませんが、理想としてはそう考えています。そして、先程もお伝えしたように、代表がオーナーを務める東京ワイルズの選手たちにも、MMエンジニアリングさんで修行をして手に職をつけてもらいたい。もちろん、選手個人の好みや適性も考慮しますが、引退した後のセカンドキャリアに向けて学んでもらいたいと思います。
そして、当社のノウハウを使って、MMエンジニアリングさんをより大きな会社にしていきたいですね。何度も話しているように、やはり彼らにしかできない仕事ですし、社会から必要とされる会社なわけです。規模を拡大していくべきだと思います。
兼山 様:良かったですよ。織田さんは人間的に真面目で大変良かったです。私は織田さんにいつも、「信用されるより、信頼される人間になってほしい」という話をしていたのですが、彼はそれを体現してくれましたね。信じて使われるだけなら駒ですが、信じて頼られるのは織田さんだからなんです。そういった姿勢を見せてくれたからこそ、当社や私は織田さんに着いていこうと決めました。
織田(担当コンサルタント):本件は、本当に良いご縁に恵まれたと考えております。MMエンジニアリングさんは本当に良い会社様ですので、私も自信を持って兼山さんに提案できましたし、兼山さんのお人柄含め共同設備工業さんも素晴らしい会社様ということで、河野社長にもご紹介できました。
ご両者面談の雰囲気も非常に良く、終始楽しそうな空気感に包まれながら進んでいったのが印象的です。素晴らしいM&Aを仲介させていただくことができました。ありがとうございます。
兼山 様:M&Aは会社の成長のためにも続けていきたいと考えていますが、短いスパンで続けていくと体力的なリスクもあるので、長期的な目線で検討しています。やはり、限りなく成長していきたいと思いますので、現実的なところ、もう2回くらいはM&Aをするかもしれません。
兼山 様:短期的にはMMエンジニアリングさんと共に規模を拡大していくことですかね。当社も東京ワイルズと共に何かを掴むためには東京への進出は必須だと考えていて、東京の支社も活性化していかないといけません。なので、MMエンジニアリングさんの皆様にも、規模拡大に向けて意欲的になってもらいたいですし、より一層頑張ってもらいたいです。
我々の仕事は手に職をつけた時点で、普通の一般人ではないわけですよ。結局、建物を建てたって水がでなければ生活はできない。人々の生活に不可欠な仕事をしているという誇りをもって、共同設備工業もMMエンジニアリングさんも一緒に頑張っていきたいと思います。
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