株式会社磯崎|「M&Aでより安定した基盤を」コロナ時期で直面した”不透明な世の中”

譲渡企業

株式会社磯崎

代表取締役社長   設楽 武 氏

譲受企業

株式会社IZUMIYA

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本件担当コンサルタント

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企業情報第三部

金山 英太

企業情報第三部

金山 英太

譲渡企業
  • 株式会社磯崎
  • https://www.isoz.co.jp/
  • 東京都の足立市場に6店舗を構える鮮魚仲卸業の株式会社 磯崎。代表取締役社長は設楽 武氏。全国の市場と独自ネットワークを持ち、お客様の要望に応えた魚を仕入れられるつのが特徴。2024年10月に株式会社IZUMIYAとのM&Aを選択。
譲受企業
  • 株式会社IZUMIYA
  • https://www.izumiya-co.net/
  • 株式会社IZUMIYAは神奈川県小田原市に本社を置く1963年創業の企業で、業務用食材卸売や自社配送サービス、外食産業フェアの開催などを行う。創業50周年となる平成25年には年商100億円を突破。2024年10月に株式会社磯崎と資本業務提携を結ぶ。

「M&Aでより安定した基盤を」コロナ時期で直面した”不透明な世の中”

株式会社磯崎の事業内容や特徴について教えてください。

設楽 様:事業内容は鮮魚仲卸となり、中央卸売市場の足立市場を拠点に23区、関東近郊を中心に魚の卸売りをしております。仲卸というのは大物、総菜(鮮魚)、塩干、特種の4つに分類されるのですが、当社は総菜(鮮魚)の割合が大きく、そこに特種とマグロが続く形です。

当社の特徴としましては、魚の仕入れルートにあります。市場での競りがメインで豊洲にも足を運びますが、全国各地の市場を拠点とする同業者と強いネットワークがあり、彼らから仕入れることも多いです。産地から直接仕入れることができますので、言ってしまえば、どんな魚でも手に入る。この仕入れルートが当社の特徴と言えるでしょう。

それでは、創業経緯をお聞かせください。

設楽 様:創業経緯に関しては実は把握しておらず、私も途中からしか分からないのですが、元々は親会社があり、磯崎さんという方がやっている「磯崎」というお店を買収したと聞いています。そのタイミングで「株式会社 磯崎」という会社が誕生し、そこで雇われ店長となったのが私の親父でした。

しかし、バブルも弾けて景気もあまりよくない状況が続き、23年ほど前に親会社が畳むことになります。そこで、私の親父が会社を譲ってもらい社長になったという流れです。

産地直送で仕入れることができる、そのネットワークはどうやって築かれましたか。

設楽 様:当社のNo.1営業マンが築き上げたネットワークです。新型コロナウイルス感染拡大の影響で全国的に厳しい状況のとき、SNSを駆使して地方の漁師さんや市場の方と繋がりました。互いにお客さんを紹介しあったりもしますし、地方の市場の方でも東京に納めているケースがあるので、代わりに当社が納品したりと、コロナ下は互いに助け合って乗り越えることができました。コロナが落ち着いた今でも、北は北海道、南は九州まで、そのネットワークは健在で当社の強みです。

「もっと対応力!」というキャッチコピーについても教えてください。

設楽 様:私にとっては当たり前のことなのですが、季節的に入手が不可能とか、そのような理由でない限りは、お客さんに買っていただける最大限の努力をするのは当然です。お客さんが欲しいものを集め、提供するのが私たちの仕事です。お客さんが魚を欲しいと言えば、全国の産地にあたり、時には漁師さんに直接依頼してでも入手する。その姿勢を一言にしたのが「もっと対応力!」になります。

これは言葉にするのは簡単で当たり前のことなのですが、実際出来ていないひとの方が多いと思います。だからこそ、当社はその当たり前をしっかりやっていこうという気持ちが込められています。

IZUMIYAさんは協業するには最適の会社さんだと思った

M&Aを検討された経緯を教えてください。

設楽 様:元々は検討しておらず、むしろ譲渡側ではなく譲受側として検討していました。譲渡側で考え始めたのは、やはり新型コロナウイルスの影響を受けたときですよね。仕事が減ると同時に、今後も継続して経営できるのかと不安がありました。

コロナも落ち着き、業績も戻ってきましたが、一度経験してしまうと「またいつあの状況が訪れるのか」という不安はあります。あのような危機が訪れても乗り越えられるように、会社を長期で存続させるために、大きい企業さんと一緒になって、より基盤を強くしたいと考えたのがM&Aを検討した経緯です。

お相手を選ばれる際に重視された点はどこになりますか。

設楽 様:当社が既存のお客様たちと継続して商売ができるか、従業員が誰一人として待遇も悪くならずに働けるかどうか、そこを条件としていました。やはり経営者として無責任なことはできません。

結果としてはスムーズに決まりましたが、コロナ時期に下がった業績も順調に回復していたので、M&Aまでに5年や10年要しても問題ないくらいの心構えで挑んでいました。

株式会社IZUMIYAを選ばれた決め手はどこにありましたか。

設楽 様:IZUMIYAさんの鈴木代表と何度かお話を重ねるなかで、会社の風土が非常にマッチしているという印象がありました。当初は「継続して商売ができ、従業員が不幸にならなければ」という気持ちでしたが、IZUMIYAさんは想定していた以上に良い会社様だと感じたのを覚えております。

また、親和性という観点でもメリットを見出しやすかったです。業界は一緒なんですが、商品は全然被らない。でも顧客層は一緒。協業するには最適の会社さんだと思いました。

今回のM&Aで期待する相乗効果はありますか。

設楽 様:簡潔に言えばお互いの商品をお互いが持っているお客さんに販売するという形ですが、様々な相乗効果が見込めると想定しています。

例えば、新しいお店を出すという新規のお客さんが来られた際に、当社が得意としている魚だけでなく、IZUMIYAさんが得意としている調味料や具材、容器までセットで提案するということも可能になってくると思います。

M&Aを社員の皆様に報告した際、反応はいかがでしたか。

設楽 様:正直、あまりM&Aのことで社員から反対がくるとは思っていませんでした。一番近い人間には丁寧に説明をしましたが、難しいことはありません。体制や指示系統が変わるなどあれば、なにか不安も出てくるのかもしれませんが、特にありませんからね。IZUMIYAさんは当社を尊重してくださりますし、説明に対する心配はありませんでした。

金山くんは進め方において誘導が一切なかった

M&Aロイヤルアドバイザリーのコンサルタントはいかがでしたか。

設楽 様:過去に他社さんとM&Aの仲介契約を結んだこともありましたので、M&A仲介のコンサルタントはクールで隙がない、何を考えているか分からないというイメージがあったのですが、金山君は人間らしさがあって親しみやすかったんですよね(笑)裏表がないからこそ、信頼できると思いました。

金山君の上司である中川さんは話を汲むのが非常に上手かった。こちらがどうしたいのか、何をしたいのか、私の意向を最優先にして動いてくれた印象です。2人はこちらの質問には的確に答えてくれますが、進め方において誘導は一切ありませんでした。それが安心して進められた大きな要因だと思います。

金山(担当コンサルタント):最初にお会いさせていただいた際に、過去にM&Aを進められたお話、その経験からM&A仲介会社に対して小さくない不安を抱かれているというのが伝わりました。一方でM&Aを進めたいという意向を持たれているのも理解しておりましたので、どうにか弊社としてその期待に応えたいと感じたのを記憶しております。最終的にIZUMIYA様と素敵なご縁がありましたので、私としても大変嬉しく感じております。ありがとうございました。

IZUMIYAさんがどんな会社に成長させてくれるのか楽しみ

将来、会社も変化していくなかで残したいものはありますか。

設楽 様:正直なところ、これはIZUMIYAさんにお任せする気持ちでいます。もちろん、知恵は残していきますし、当社のホームページに記載されている文言は全て私が考えているので、そういった場所に私の想いは全て残っています。

結論、今まで以上に発展していくことが重要だと思うのです。コロナ前までは自分のやり方が全面に出ていたのですが、コロナに直面してからは変化がありました。営業担当が新しい形を取り入れてくれて、今はその色が濃く出ています。私がいなくてもやっていける自信がありますし、私への依存という部分をクリアできたので、M&Aを安心して進めることができました。これからIZUMIYAさんが、磯崎をどんな会社にしてくださるのか。非常に楽しみにしております。

M&Aを検討されている経営者様に伝えたいことはありますか。

設楽 様:一般的にM&Aで言われるような、高齢を理由に黒字廃業するケースはこの業界少ないと思いますが、M&Aを検討するのは選択肢として有りだと思います。業界で文化として根付いているような「俺に付き合ってくれよ」という属人化した売り方だと、今の時代は下火になりやすいし、属人化していると企業価値として評価されにくい。会社を継続してやっていけるか、評価されるかどうかで判断していく必要はありますが、M&A仲介会社さんに話を聞いてみるのは大切だと思いますよ。

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