譲渡企業
株式会社アッピアス
代表取締役 小泉 豪 氏
譲受企業
株式会社ブルパス・キャピタル
着手金・中間金無料 完全成功報酬型
本件担当コンサルタント
藤間 真之
藤間 真之
小泉 様:事業は美容室となり、従業員数は正社員とパート合わせて23名です(※2024年10月時点)。特徴としては株式会社ミルボンのAujua(オージュア)という商品を使っていることで、路線としては高級ヘアサロンに分類されるかと思います。
このオージュアはシステムトリートメントやヘッドスパで使われる商品の中でも比較的高単価とされるアイテムなのですが、兵庫県の播磨科学公園都市にある世界最高性能の放射光を生み出すことができる「SPring-8」を用いて、日本人の頭皮や髪質を原子・分子レベルで徹底的に分析して開発された商品として知られています。今でこそ有名なオージュアですが、アッピアスで使い始めた当初はまだ注目されておらず、それを他社よりも先駆けて取り入れたことが、事業の成長を大きく加速させました。
会社として「最先端の情報・技術を素早くキャッチしてお客様にご提案すること」を大切にしており、経営的にも機動力の高さは特徴だと思います。
小泉 様:独立する前は町田を中心に10店舗近くの美容室を経営していたグループで、10年以上在籍していました。性格的にお店を転々とするタイプではないので長期に渡って在籍しましたが、それでもこの業界では珍しいと思います。その会社では最終的に相模大野店の店長を任せていただけて、4年ほど務めたのですが、代表の経営判断でその店舗は閉店することになってしまったのです。
当時も僕に多くのお客様が付いてくれていたので、同じ相模大野という場所で独立することを決めました。ちなみに、株式会社アッピアスの名前はローマ街道の中で最も有名なアッピア街道から来ており、その街道のように”人が集まるシンボルのような場所に”という願いを込めています。
小泉 様:元々、M&Aというものに全く興味がないというわけではありませんでした。一方でどういうものなのか知識もなく、M&Aに漠然とした不安があったのも事実です。M&Aロイヤルアドバイザリーさんのお電話を機に、”M&Aとはなにか”を把握するために一度話を聞いてみようと考えたのが入口です。
やはり、僕は経営者としてワンマンでここまで歩んできました。5店舗経営して、従業員は僕の決定に対して誰もノーとは言いません。皆が信頼して着いてきてくれたからこそ、スピード感をもってここまで成長できたと思っています。
従業員がいる以上は王道で経営をしていきたいという想いがありますが、自分の感性に依存するのではなく、ロジックを持っているチーム、より強い会社と提携することで安定を得られるのではというのが検討を進めようと思うきっかけでした。
小泉 様:「騙されているのではないか」という不安はありましたよね。良い条件を提示されても裏があって、成立後に想定していたものと全く違うと感じても、「でも小泉社長ご自身で決断されたんですから自己責任ですよね?」と言われてしまったら、それまでです。
初めての経験ですし、信じられる確証を得るまでには時間はかかりましたが、結果としては信じることができ、安心して進めることができました。
小泉 様:これは初期段階よりお話していたのですが、僕自身が経営に関与できる、代表として指揮を執り続けることができる、それを重視していました。経営から僕が退いてしまうと、従業員には今までと違うことを強いることになってしまう。ここまで、僕を信じて着いてきてくれた仲間に背くことはしたくなかったのです。だからこそ、自分が残って経営に関与できることを重視しました。
ただ、従業員のことを想ってそこを重視しましたが、M&Aですので、自分の意見を尊重してほしいとかそういう風には考えておりません。違う文化を持つ会社同士が一緒になるわけですから、僕もお相手企業に入らせていただき、あちらにも当社に入っていただく。ワンチームで様々な挑戦・課題に取り組んでいく、そんな会社様と一緒になりたいと考えていました。
小泉 様:今回、複数社とトップ面談させていただきましたが、正直なところを言ってしまえば天秤にかけるという感覚はなく、ブルパス・キャピタルさん一択でした。「この条件でやりますか、やりませんか」となったときに、断る理由が見つからなかったんですよね。先程お話した通り、M&Aというものに不安はあったのですが、ブルパス・キャピタルさんからは危険性を感じなかったのです。
小泉 様:Ashantiさんという会社について、関わる前の先入観と今では全く異なる印象を持っています。内部を知れば知るほど、本当に凄いなと。組織としてしっかりしていて、店舗単位で目標を掲げながら、ビジネスとして向き合っていくことで成長を実現している集団だと感じました。
その一方で、Ashantiさんとはまだ共に走り始めたばかりですが、皆さんの人間性が素晴らしくて心地良いというのが現在の印象です。仲間同士お互いをリスペクトしながら仕事をしているのが見て取れます。皆さん、気を遣ってくれているのかもしれませんが、リスペクトをし合う文化が根付いているのでしょうね。僕も早く一員になれるように、馴染んでいければと思います。
(※株式会社Ashantiはブルパス・キャピタルの投資先)
小泉 様:お互いに交流をしながらワンチームでやっていくことで様々な相乗効果があると思いますが、当社として最も期待しているのは採用の部分です。業界全体として深刻な人材不足とされていますが、Ashantiさんは人材の育成・採用を強みとしている会社です。
Ashantiさんはスクールも持たれているので、当初は人材を送ってもらえるイメージを持っていたのですが、実際は根本からの改革を行うことになるようです。Ashantiさんはマーケティングチームが強く、組織として採用戦略に取り組み、データでも結果を出している会社です。そのノウハウをベースにすることで、当社も採用を加速できると期待しています。
小泉 様:正直なところ、すごく心配したポイントでしたね。「アッピアスの文化が変わってしまう」「違う会社になってしまうのではないか」そういった不安を抱かせないために、良い部分は残り続けるし、成長のために変化の必要なところは変えると、包み隠さずに従業員には伝えました。どんな反応をするのか心配していましたが、想像していたより不安の声もあがっていないので安心しています。
小泉 様:M&Aを理解して前に進もうと思えたのは、間違いなく藤間さんと会話を重ねたからです。M&Aのアドバイザーというと、成約まで無理やり持っていかれてしまうイメージがあったのですが、藤間さんからM&Aを強いられるという感覚は全くありませんでした。もしM&Aありきで進められていたら、拒絶反応がでてしまったと思います。
僕の心配事をひとつひとつ解決してくれて、最初から最後まで誠実な対応を見せてくれました。本当の意味での決断までは7か月~8か月要したと思いますが、安心して進めることができたのは藤間さんのプロフェッショナルな仕事があったからです。
藤間(担当コンサルタント):小泉様からM&Aありきでは考えていないというのを当初から聞いていましたので、アッピアス様が抱えているお悩みを解決できるお相手がいるか、まずは見てみましょうということでお話が進んだと記憶しております。
ブルパス・キャピタル様の想いをお伺いするなかで、個人的にも小泉社長にフィットする会社様だと感じましたし、結果的に人材採用を強化し店舗拡大を加速するという小泉様の想いを実現できるお相手をご紹介するお手伝いができ、大変嬉しく思います。
小泉 様:「人を大切にし、人に優しく、愛を持って接する」ということですね。美容室という場所はお客様が奇麗になることを目的に足を運ばれます。そのような場所でマイナスのエネルギーを発してはいけないというのが僕のポリシーで、我々スタッフは常にプラスのエネルギーでお客様をおもてなしする必要があります。そのためには、仲間同士でも愛をもって、思いやりをもって互いに向き合う必要があると僕は思うんですよね。これだけは絶対に大切にしてもらいたいです。
小泉 様:僕の場合は44歳ですので、後継者問題などは考えていませんでした。これからまだ大きいことがやれる年齢だと思っていますし、だからこそ前向きになれたと感じています。アッピアスだけでやっていくなら現状維持に必死になると思うのですが、M&Aを選択したことにより、僕も守りの姿勢ではなくて夢を持てる。たった一回しかない人生なので、挑戦できるうちにして、失敗できるうちに失敗するというのが僕の考えです。M&Aを選択することで、いつか振り返ったときに意味のある人生だったと思える期待を持っていますので、選択肢として検討することはアリだと思います。
小泉 様:将来的な目標でいくと、海外進出は挑戦してみたいと考えております。ビジネスとして現実的なのはアジアですが、大きな目標としてはロサンゼルス進出というのを抱いています。まだ日本で力を蓄える必要はありますが、日本人コミュニティのある国や地域では需要が確実にあると思うんですよね。個人の力では難しくても、今回のM&Aでこういった夢にチームで挑むことも可能になったので、優秀な仲間たちと一緒なら本気で実現できると考えています。
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